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月刊メディカルサロン「診断」

社長の健康管理月刊メディカルサロン1996年11月

私の著作「一億人の新健康管理バイブル」(講談社)が順調に販売部数をのばしているそうです。いつのまにか初版、第2版の1万3千部は完売したらしく、講談社の担当者より、増販(第3版)する旨の連絡がありました。書店にひっそりとおかれているだけの本著作がこんなに人気があるのは、会員の皆様がお歳暮などの贈り物、講演やゴルフコンペの際のお土産などにも採用して下さったおかげだと深く感謝しております。

さて、今の時代は、健康ブームの時代と言われているようです。そのブームに便乗して数ヶ月から数年流行する健康法というものがたくさんあります。鮫の軟骨、かきの貝殻など、販売業者が結局逮捕されてしまったというものもいくつか見かけられます。鮫の軟骨は健康管理なのでしょうか。かきの貝殻は健康管理なのでしょうか。そもそも健康管理とはどうすることなのでしょうか。
年に1回人間ドックにいくことは十分な健康管理なのでしょうか。何かの健康食品をとることが理に適った健康管理なのでしょうか。
メディカルサロンの会員の大半は会社を経営されている方です。社長の健康管理と一般の健康管理を同じものと考えていいのでしょうか。
「知人に医者がいる」「かかりつけの医院がある」というだけで、健康管理を実践していることになるのでしょうか。「何かが起こったときに役に立つ」というのと「何も起こらないように努める」というのは同じ土俵で論じていい問題ではありません。
「病気の診断、治療」を主題としてきた医師の皆に、健康管理というものの十分なノウハウがあるとはかぎりません。「健康管理学」は、従来の医療の中核である「診断学」と「治療学」とはやや性質が異なる学問なのです。その学問には、「医療を介してのコミュニケーションの築き方」さえ含まれています。

では結局、健康管理とはどうすることなのでしょうか。

答えを出しましょう。会社を大きく育てたある会員の方に、「会社を大きくしていく上で最も大切なことは何ですか」と尋ねたところ「まず目標を設定すること。売り上げだけでなく、人事、経理、その他すべてにわたって目標を設定し、その目標を実現させるための戦略を練ること」という返事をいただいたことがあります。

健康管理もそれと同じです。「90歳を越えても現役社長。しかもゴルフができる、山登りができる、フィッシングができる」こと、つまり「90歳でも頭脳明晰で、自分の足でどこにでもいける」ことを、健康を管理することの最終的な目標におくのです。その上で、その目標を実現させるための肉体のコントロール戦略を練るのです。その目標の達成にむけて、会員の皆様を主導するのが、メディカルサロンの主要業務です。

現在のお体の状況を確認し、現在から10~30年後のお体の状態を予想し、確率論を土台として継続的にアドバイスを送り続けること。世界から広くその分野に関する医学的知見を集め、アドバイスしていくノウハウをどこまでも高めていくこと。メディカルサロンが追求していく理想の健康管理スタイルは想像以上に奥が深いのです。

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