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月刊メディカルサロン「診断」

仲間づくり月刊メディカルサロン2003年5月号

ひょんなきっかけで広がる人とビジネスの縁

先日、プライベートドクターシステムのある会員様(H氏)を別の会員様(Y氏)に紹介しました。本会報誌の表紙の写真がきっかけでした。「顔をみた瞬間、この人とは一緒にビジネスができると直感した。紹介してください」と頼まれたのです。食事会を行ったのですが、二人は意気投合し、仲間どうしになってくれました。今後、お互いに役立つビジネスを展開してくださることでしょう。

H氏は事業で成功を収めている財界の有名人です。メディカルサロンの運営でもとてもお世話になっています。Y氏は起業し順調に会社を育てている気鋭の人です。事業の都合だけでなく、お互いの人間性の素晴らしさと相性があってよかったと思います。

それを機会に「仲間どうし」というものを深く考えることになりました。

イラク問題に対する見解をみてもわかるように、もともと人の考えはまさに千差万別なのですから、「互いに異文化を挙げて激論を交わす」という仲よりも、「やはり、同じ意見をもつ」というほうが仲間になりやすいようです。今回の私の役割は「類は友を呼ぶ」ことの橋渡しとなったわけです。

責任感と独立性のある見識が良い仲間を呼ぶ

「徒党を組む」という、言葉がありますが、あまりいい意味には使われません。経済不況と甘やかしの子育て手法がミックスしてしまった現代日本社会における最悪の徒党とは、どのようなものでしょうか。

「おだてられているときは喜んで調子にのって偉そうになった気分で過ごし、厳しく指導されると逃げ出してしまう」「ある場所で、その場を支持するように発言していても、その場所から離れると元の場所を悪し様に言い、首尾一貫性がない」そういうタイプが、社会では最も不要視されるようになり、ともに傷をなめあう形式で徒党を組みたがるようです。白分のできの悪さを省みることがなく、自分の不遇は他人のせいだと思っています。そんな徒党の構成員の特徴は、自分を正当化するための誇大表現を平気で行い、また、ときには完壁な作り話を行って、身を守ろうとします。自分を正当化するために悲劇のヒーロー、あるいはヒロイン化してしゃべりたがるのも特徴です。徒党の構成員はその真偽を見分けることができず、共感しあいます。経済不況が長引き、失業率が高まった日本では、そのような徒党が増えているような気がします。

注意して欲しいのは、今後の日本では、そのような徒党と付き合いがあるというだけで同類とみなされる傾向が高まってくることです。まさに、仲間は選ばなければいけません。一方で成功者は決して、群れ集まらないのも特徴です。各成功者はまさに独立した個人としてしっかりとした見識を持っています。集会や会合は頻繁にありますが、傷をなめあう仲間を作ったりはしません。

私は一介の医師にすぎませんが、健康管理をテーマとして、たくさんの成功者とコミュニケーションをとらせていただいています。仲間づくりという点では、メディカルサロンには本当に一派な人たちが集まってくれています。私はそのことに誇りを持っています。

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