月刊メディカルサロン「診断」
予想医学の充実・・・遺伝子検査月刊メディカルサロン2004年12月号
将来像が予想できる公式
「健康管理学」をテーマとしている四谷メディカルサロンでは、「身体の将来像の予測」が重要課題になってきました。「このままでは胃ガンが出てきます」「このままでは心筋梗塞を起こします」などの類です。逆に、「あなたの身体には心筋梗塞は起こりません」という予測も必要でした。
人が死んでしまうときの病気を、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、肝臓ガン、大腸ガン、膵臓ガンと位置づけ、それらの病気のどれにかかりやすいかを事前予測できれば、健康管理指導には役立ちます。リスクの大きい病気を集中的に予防する方策を考えればいいのですから。
身体の将来像の予測にはいくつかの公式が存在します。タバコ→肺ガン、濃いアルコール→食道ガン、高血圧→脳出血などは誰もが知っている常識的な公式です。このタイプの公式をもっとたくさん作り出す必要がありました。そして日々、それを考えるうちにいくつかの公式が誕生しました。
ピロリ菌→ペプシノーゲン2/1個の低下→胃ガン
この公式は、今では医学会の常識ですが、もう12年も前に初めて提唱し実践的に取り入れていたのは、四谷メディカルサロンでした。
もともとの日本人=魚食民族→世界最長寿
食生活欧米化=アラキドン酸体質化→心筋梗塞、脳梗塞、大腸ガン、乳ガン、前立腺ガン
これらの公式は今、メディカルサロンは広く提唱しています。
遺伝子が物語る!将来の健康状況
さて、身体の将来像の予測に関して、最近また急な進歩を遂げました。メディカルサロンの検査に遺伝子を取り入れることができたのです。いくつかの遺伝子検査を組み合わせると、肺ガン、心筋梗塞、アルツハイマー病、食道ガン、骨粗鬆症などの発症を予想することができるのです。
- 「お酒を飲み続けると食道ガンが出てくる遺伝子」
- タバコを吸いつづけても、ちょっとやそっとでは肺ガンが出ない遺伝子」
- 「油断すると40代、50代で突然死してしまう遺伝子」
- 「将来ボケてしまう遺伝子」
などなど。
遺伝子検査を実践的に行うようになると、倫理上の問題が誕生しますが、メディカルサロンでは日ごろの豊富なコミュニケーションが生きているので、適切に配慮すれば大きな問題にはなりません。
メディカルサロン使命のひとつは、考え得るすべての手法を用いて予想医学を充実させ、健康管理指導に役立てて行くことです。日々、進化していく姿を興味深くみつめていただきたいものです。