月刊メディカルサロン「診断」
寿命管理月刊メディカルサロン2001年5月号
日本人男性の平均寿命は約77歳、日本人女性の平均寿命は約83歳。世界最長寿です。
「長いな~」と思って油断してはいけません。若いときから激務をこなしてきた証券マンや商社マンの平均寿命は67歳に過ぎません。生保会社の支社長や証券会社役員を務めた人の平均寿命はわずかに63歳です。濃いアルコールを好むロシア人男性の平均寿命は60歳前後に過ぎません。そして健康意識が乏しく、高血圧が放置されていた昭和22年の日本人の平均寿命は52歳に過ぎないのです。
あなたは、いま何歳ですか。これまでの生活を思い出してみてください。あと何年生きられそうですか。
「とにかく長く生き抜く」・・・それを「寿命管理」といいます。健康管理は、寿命管理、体調管理、容姿管理の3態に分かれますが、とにかく長く生き抜くことを目標とする寿命管理は、健康管理の最初の課題です。その考え方のコツを伝授しましょう。
あなたがもし90歳までに命を失うとしたら・・・それはどんな病気でしょうか。ほとんどの人は代表的な9つの病気のどれかで死ぬのです。その9つの病気とは・・・。
心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、胃ガン、肺ガン、肝臓ガン、大腸ガン、すい臓ガンの9つです。女性なら、その9つに乳ガンと子宮ガンが加わります。
その9つの病気以外にも膀胱ガン、食道ガン、脳腫瘍などで死ぬ人ももちろんいます。しかし、圧倒的に少数派です。
つまり、とにかく長生きするための秘訣は・・・前記の9つの病気を予防しきることなのです。
その観点から、風本真吾が運営する四谷メディカルサロンでは健康管理の指導が行われています。採血でカラダの特徴を調べて、9つのうちどの病気が起こりやすいかを予測し、起こりやすい病気がわかれば、その予防対策を考えます。その過程では遺伝因子や食生活の内容、そこから生まれる体質の分析も行っています。
まず、長く生き抜くことが健康管理の第1課題です。重大な病気になってからあたふたしてはいけません。重大な病気にかからなくするための寿命管理学を身につけることが大切です。
その寿命管理学の内容は本誌(月刊メディカルサロン)を通じて着実に伝えていきたいと思っています。